阪神藤川球児投手(39)が1回を3者連続三振に抑えた。紅組の3番手として5回に登板。先頭の北條、高山を空振り三振に仕留めると、マルテを真ん中低めのフォークで見逃し三振。びしっと決まったボールにマルテは全く手を出せず。あっという間に1イニングを終えると、藤川は納得したように手をたたき満面の笑みでマウンドを降りた。

「今日は無観客試合の練習だと思っていたので、ファンの方々がスタンドにいないこの環境で、試合に入り込む気持ちの確認と、ボールの精度を高めることを課題にしていました」と開幕後の無観客試合を想定した本番さながらの投球。「ボールは少し乱れたところはありましたが、精神的な部分では1球1球集中してしっかり投球できていたので、試合に向けたメンタルも上がってきていると自分自身で確認できたし、本番に向けて良い練習ができたと思います」と上々の手応えを口にした。