阪神高橋遥人投手(24)の開幕ローテ入りが、コンディション不良のため絶望的となった。選手寮で生活する関係から4月15日の自主練習再開後は鳴尾浜で調整。しかし、コンディションが上がってこず、完全に1、2軍メンバー振り分けとなった集合練習初日の今月23日以降も2軍の鳴尾浜で調整。代表取材に応じた矢野監督は「開幕は厳しいんじゃないかなと思っている」との見通しを示した。

高橋は昨年3勝にとどまったが、自慢の直球に磨きをかけるだけでなく、緩急の面でも成長をみせ、今季の先発の軸として期待されてきた。矢野監督は「残念な部分もあるが、こればかりはどうしようもない。しっかりコンディションを整えて。そんなに大きくずれ込むことは現状ないと思っているが、いい状態になってから(1軍に)呼ぶ方がいいのかなと」。6月19日の開幕に無理に合わせるのではなく、状態を戻すことを最優先させる方針だ。

指揮官は「実戦で(登板する)というのはもう少し時間をかけながらになると思う」とも。開幕ローテの一角を担うとみられていた左腕の思わぬ事態で、虎のローテバトルが混沌(こんとん)としてきた。