杜(もり)の都で、巣ごもりから羽ばたいたイヌワシたちが牙を研ぎ澄ませている。楽天は29日、楽天生命パークでグループ練習最終クール2日目を行い、打撃陣が状態の良さを示した。特打では主砲の浅村、3年目の山崎幹らが力強い打球を放ち、次々と柵越えを披露。青空が広がる本拠地のスタンドへ白球を放り込んだ。

チームは3月30日から約1カ月の活動休止。野手は自宅や公園などでスペースを見つけ、素振りに励んだ。8日から球団施設を開放し、自主練習を再開。状態向上を優先するため、5月31日まで紅白戦は行わない。ケージ裏で打撃陣へ視線を送った三木監督は「選手のコンディションは良くなっている。ゲームに入る準備はできている」と手応えを口にした。ホームランは野球の華。鮮やかな放物線でファンをわかせる日が近づいている。