開幕投手に決定している阪神西勇輝投手(29)が1日、19日の開幕戦の相手が巨人に決まったことを受け、球団広報を通じてコメントした。

「相手チームは関係ないと思っていますし、いかに自分が良い状態で登板できるかに集中することが大事なので。チームの先陣を切っていくことなので、準備段階から後悔のない選択をしていきたいです」

巨人の開幕投手は菅野。西勇は昨オフまで、菅野とともに4年連続でハワイ自主トレを行ってきた。「そこは純粋に楽しみですね。良い先輩でもありますし見習うことも多いので、投げながらどんどん吸収して、自分も良い投球ができればと思います」。開幕戦は「師弟対決」。師匠から貪欲に吸収しながら、勝利を目指す。

昨季は巨人戦5試合に登板し、0勝2敗と勝ち星はつかなかったが、防御率2・70。巨人とのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ(東京ドーム)では第4戦に先発。3回まで打者一巡で完璧に抑えるなど安定感を見せたが、1-0の5回に岡本に同点ソロを浴び、6回1死三塁のピンチで丸に意表を突くセーフティーバントを転がされ、勝ち越しを許した。今季の開幕戦は同じ舞台、東京ドームとなった。

西勇は2月のキャンプ中に矢野監督から開幕投手を任され、開幕延期が決まってもその立場は揺るがなかった。5月23日には矢野監督が改めて明言。「相手がどこであろうと、うちは西(勇)で開幕と決めています。西のやってきている姿勢、実績すべてを含めて西しかいないなというものを見せてくれている」と変わらぬ信頼を口にしていた。