ルートインBCリーグ・神奈川フューチャードリームスの杉浦健二郎投手(22)は、動く速球で打者を打ち取る。

2日、藤沢翔陵高グラウンドで行われた全体練習初日に参加した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月7日から活動休止していたため、2カ月ぶりのグラウンド。キャッチボールやランニングなど軽めの調整で汗を流した。

リーグ戦開幕は6月中旬以降と、めどが立ちつつある。初めてのシーズンへ向け、自身の速球が不規則に変化することに着目。特徴をより生かした投球を目指していく。そのために、本来の持ち球であったカットボールやツーシームを封印。「ストレートと同じ速さで曲がるから、変化球はカーブだけでいい」と明かした。

高校、大学と野球部未入部。草野球時代にも軟球を投げ「真っスラ」になることはあった。昨秋のトライアウトで150キロをたたき出し、独立球界入り。硬球を本格的に投げるようになると「カットになる時もあるし、シュートする時も、落ちることもある」と実感した。

自分でもどのような変化をするか分からない魔球。新たな武器を磨き、草野球から独立リーグを経て、NPB入りを目指す。【湯本勝大】