明大前監督の善波達也氏を父に持つ慶大・善波力捕手(1年=慶応)が8日、Aチームの練習に参加した。

慶大野球部は、新型コロナウイルス感染拡大による活動休止を終え、この日から活動再開。横浜市内のグラウンドで、午前中はAチームのメンバーが練習を行った。善波も1年生ながら参加。2月に入寮した後、練習には加わっていたが、Aチームは初めてだった。「もう1段階、引き締まりました。やってやる、と。食らいついてチームの戦力になれるように」と気合十分。ノックから元気に声を出して盛り上げた。

ブルペンでは先輩2人の投球を受けた。シュート回転した球には遠慮なく指摘。「捕手の一番の仕事だと思います。投手と普段からコミュニケーションを取ることで、試合前にフィードバックできる。そこは先輩、後輩は関係ありません」と話した。

大学生になったが、授業はいまだにオンラインのみ。想像していたキャンパスライフは送れていない。「大学生になった気分がしないですね」と苦笑いしたが、活動休止中の2カ月は野球に関する頭の整理にもあてた。父・達也氏と電話などで話し「投手を生かす捕手として、やっていくといい。広い視野を持って、チームにいい影響を与える捕手になりなさい」とアドバイスされた。「勝利に貢献できる捕手になりたい」と、これからの目標を掲げた。

新人のはつらつとした動きに、堀井監督も「非常に意欲が伝わってくる。チーム全体を見る目がしっかりしている。1年生でも、体ができているので入れました」と評価していた。