東京6大学リーグの早大が9日、東京・東伏見の安部球場で全体練習を再開した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月27日から活動自粛。

以降も寮に残って自主練習を行う選手もいたが、約2カ月ぶりの活動となった。久しぶりの練習で送球が甘くなるなど、感覚が戻りきらない選手もいた。小宮山悟監督(54)は「それぞれが目指すところを意識して生活しないと。ちゃんとやれと言いました」とチームを引き締めていた。

指揮官は日ごろから意識や考えることを選手に促している。「学生野球ということをもっと重く受け止めてやらないと。1つの競技に1つだけの天皇杯を東京6大学リーグが下賜されていることを、どれだけの生徒が考えて野球をしているか」。勝利以外にも追求すべき、意識の重要性を強調した。8月に予定されているリーグ戦開幕へ、初志貫徹で再スタートを切った。【湯本勝大】