右胸の張りで2軍調整を続けている阪神藤浪晋太郎投手(26)が、故障後初の先発登板を果たした。

先頭の1番谷川原にいきなり四球を与えたが、2番川瀬は空振り三振。3番中村晃には左前打を許し、1死一、二塁のピンチを背負ったが、4番釜元を空振り三振、5番田城は152キロ直球で左飛に抑えて後続を断った。

2回は6番大本を151キロ直球で遊ゴロ、7番九鬼には四球。セットポジションになったが、8番リチャードを132キロカットボールで左飛、9番野村は三ゴロに打ち取った。

3回はフォークやカットボールなどの変化球中心の投球に切り替えた。1番谷川原を132キロカットボールで遊飛、2番川瀬も133キロカットボールで二ゴロ。唯一安打を許していた3番中村晃は直球で中飛に抑えて、3者凡退に斬った。

予定の3回を投げ切り、1安打2四球で無失点。最速は157キロを計測した。

藤浪は5月28日の1軍練習に遅刻し、同29日にペナルティーとして無期限の2軍降格を言い渡された。その後、6月3日のソフトバンクとの2軍練習試合で右胸の張りを訴えて緊急降板。慎重にリハビリを重ね、19日のプロアマ交流戦では中継ぎで1回無失点だった。

先発での登板は3月11日のヤクルトとのオープン戦(神宮)以来107日ぶりとなった。