自慢の救援陣が早くも正念場を迎えた。阪神ジョン・エドワーズ投手(32)が26日、右肩のコンディション不良で出場選手登録を抹消された。前日25日にも守屋が右肩痛で1軍を離れており、開幕7戦目を終えた時点で2人目の戦線離脱となった。

矢野監督はDeNA戦に敗れた後、セットアッパー候補でもあった助っ人右腕の状態について「どこまでか分からんけどね。本人的にちょっと厳しいような状況だったんで、こっちも無理させられない」と説明。開幕前から不安を抱えていたとみられ、「中継ぎもしんどいんやけど。こればっかりは仕方がないんでね」と割り切るしかなかった。

この日は1点ビハインドの8回裏に投入したドラフト6位小川が一挙5失点。2番ソトからの好打順でルーキーをつぎ込まざるを得ない状況がさらに、エドワーズと守屋の不在を際立たせる結果となった。

これで早くも借金5。指揮官は「全員勝ちパターンで行ければいいけど、そういう訳にはいかない。他のメンバーもいる中でトータル的に小川という判断をした。もちろんオレの責任」と厳しい表情だ。27日には伊藤和が1軍に合流するが、台所事情を一気に好転させるのはなかなか難しい。

前日25日ヤクルト戦では1点リードの9回裏、絶対的守護神の藤川がまさかの逆転サヨナラ3ランを浴びた。そして、ここ2日間でフル回転が期待されていた2人が離脱。最大の武器だったはずのブルペン陣が、まさかの苦境に立たされている。【佐井陽介】