2軍調整を続けていた阪神ジェリー・サンズ外野手(32)が27日、1軍に合流した。開幕メンバーから外れていたが、前日26日DeNA戦(横浜)で完封負けを喫した後、矢野監督が「サンズは呼ぶ予定だった。誰かが突破口を開いてくれないと。ちょっと点を取りたい」と、サンズの1軍昇格を明言していた。

阪神は開幕からここまで7戦で1勝6敗。単独最下位に沈んでいる。特に打線の低迷は深刻で、7戦計10得点しかできていない。前夜はDeNAの左腕今永に対して、先発野手8人のうち右打者6人が並ぶ打線に大幅に組み替えたが、今季初の完封負け。新外国人のサンズを緊急招集し、現状打開を目指す。

サンズは24日のウエスタン・リーグオリックス戦(甲子園)でけんせい球が頭部に直撃したが、25日に兵庫県内の病院で検査を受け「脳に異常なし」と診断された。26日は福岡遠征をしている2軍とは別調整を行い、鳴尾浜でティー、フリー打撃で状態を確認。フリー打撃では、28スイング中3本の柵越えを見せ「問題なくできたので大丈夫」と話していた。

また伊藤和雄投手(30)もこの日、1軍合流。荒木郁也内野手(32)は2軍降格した。