西武の4番山川穂高内野手が、今カード4発目となる4号逆転3ランを放った。7回2死一、三塁。ソフトバンク岩崎の初球146キロ直球をバックスクリーンへ運んだ。「積極的に、1球で決められて良かった。打った瞬間、行ったと思ってました。完璧です」。前日26日は2本塁打しながら守備で失策。結果的に先発ニールの白星が消えた。その悔しさを1日で吹き飛ばす、会心の一撃だった。

新打法の成果だ。昨年は2年連続40発をマークしたが打率を3分近く落とした。オフから高打率と本塁打を両立させるフォームを模索。左足をあまり高く上げずシンプルにセンター中心にはじき返す。昨季は43本中36本が左翼方向で今季は4本中3本が中堅から右。「結果的にそういう方向に出ている。たぶん、いいバランスというかいい打ち方ができている」という。

最大5点差をはね返しての連勝。ソフトバンク6連戦を3勝2敗とリードした。辻監督も「いやー、うれしかった。(山川の前で)源田と外崎がうまくつないでくれた」と全員をたたえた。山川も「点差が離れていても関係ないというか。自分の打席にしっかり集中していけば、おのずとつながりになると思う」と山賊打線の強さを説明した。【千葉修宏】