日本ハム西川遥輝外野手(28)が、キャプテン就任後初本塁打を放った。28日、楽天6回戦(楽天生命パーク)の4回。打った瞬間に柵越えを確信する完璧弾を、右翼スタンドへ飛ばす今季1号ソロを放った。開幕2戦目から8試合連続安打も記録。若手時代に指導を受けた楽天三木監督の前で、成長を示した。

     ◇     ◇     ◇

日本ハムの新キャプテン西川遥輝外野手(28)が、今季1号を放った。4点リードの4回2死走者なし。楽天石橋のカットボール137キロを華麗にさばき、右越えソロ。今年最初の1発は、バットフリップ(バットを投げること)でも魅了した。打球の行方を確信すると、曲芸のようにバットを回し投げた。「完璧に捉えることができました」と納得の1発になった。

安打を重ねても、慢心はない。開幕戦を除き8試合連続で安打中。打率を3割3分3厘まで伸ばしているが「なんかヒットゾーンに飛んでいる。あまり深く考えないようにはしているが、良くないのは良くない」と不満げ。本塁打にも「次の打席や次の試合から(大振りにならないように)気を付けないといけない」と肝に銘じた。

恩師の前で、存在感を示した。新任の楽天三木監督には、日本ハムのコーチ時代に野球に対する取り組み方などを教わった。「やっぱりさすがだなと思うし、いろいろ僕も勉強しながら野球できたなと思う」と学び取ることがあった。「全部見透かされてそうな気もする。ちょっとやりづらさもありますけど」と強敵出現に、苦笑いを浮かべた。

未体験の6連戦を勝利で締めた。「今日勝ったからって勝ち越せるわけじゃなかったが、もっと長い目で見て、そんな試合数多くないが、やっぱり初戦がすごく大事だなと感じた」と実感。30日からは札幌ドームでソフトバンク6連戦を迎える。通算250盗塁まで、あと4盗塁。本拠地での快挙達成へ、バットで弾みを付けた。