DeNAの「つなぎの4番」佐野が、開幕から9試合連続安打となる同点適時二塁打を含む2安打2打点の活躍でチームを勝利に導いた。リーグトップとなるチーム打率3割を超える「超攻撃型打線」の中心で機能し、打線は4試合連続の2ケタ安打。昨季8勝16敗1分けと大きく負け越した阪神を相手に、カード勝ち越しを決めた。

前夜、守護神山崎が9回2死から打たれ敗れた嫌なムードを4番のバットが打ち払った。1点を追う1回2死二塁、中田の外角低め直球を左越えにはじきかえす同点打に「風にうまく乗って伸びてくれた。タイムリーになってよかったです」。5回1死一塁の第3打席は右翼線に二塁打でチャンスメーク、8回1死三塁では二ゴロを放ち、ダメ押し点をもたらした。ここまで本塁打こそないが3割8分2厘の高打率をマーク。「前後を素晴らしいバッターに挟まれているので、今はのびのびと打てています」と謙虚に話した。

開幕のホーム9連戦を6勝3敗で終えたラミレス監督も「昨日ああいう形で負けたので、今日は重要な試合だった。今後はロードでもしっかりと『デー・バイ・デー』で臨んでいきたい」と納得の表情。投打ともにかみ合った状態で、30日から首位巨人との3連戦に挑む。【鈴木正章】

▽DeNA宮崎(1回に決勝打となる適時二塁打)「しっかり自分のスイングができました。得点圏だったのでファーストストライクから積極的にいきました」

▽DeNA柴田(7回に適時打)「2打席目のチャンスで凡退していたので、何としてもランナーをかえす気持ちで打席に入りました」

▽DeNAエスコバー(今季初登板)「今日1軍に合流して、すごくいい気持ちになれる登板になったと思います。結果も良かったですし、今後につながる登板になりました」