岡本斬りで首位浮上だ! 首位巨人に0・5ゲーム差の2位に迫るDeNAが、30日から東京ドームでの直接対決3連戦に臨む。第1戦先発の浜口遥大投手(25)が29日、巨人岡本への内角攻めを宣言した。意識する打者として、リーグ首位打者と絶好調の相手4番の名を真っ先に挙げ、強い意気込みを示した。

   ◇   ◇   ◇

横浜スタジアムで最終調整を終えた浜口が、首位決戦を前に相手主砲への警戒を強めた。「岡本選手はホームランも出ていて打点も挙げている。センターから逆方向に長打が出ているので、しっかりインコースを使いながら、なるべく岡本選手のスイングをさせないように、どんどん攻めていければと思います」。

今季初登板の23日中日戦(横浜)では8回1/3を無失点の力投で1勝目を挙げた。昨季の巨人戦登板はなく、通算では1勝4敗、防御率4・64と相性はよくないが「メンバーも代わっているので。練習試合でも投げていますし、そこまで相手を気にすることはないです」と苦手意識はない。岡本以外にも坂本、丸ら強打者がそろう相手に「岡本選手に限らず、相手バッターが打席で悩んでくれれば勝機は出てくる。とにかく自分のボールを投げ込むこと、内側をしっかり使っていくことをテーマにやっていきたい」と力強く話した。

昨季は8月初旬に首位巨人まで0・5差に接近しながら、最終的に5・5差の2位に終わったことが教訓となっている。「首位に近づいたところで勝ちきれなかったことが最後に響いている。3連戦しっかり勝ち越せるように、まず先陣を切っていきたい」。12球団トップのチーム打率3割6厘を誇る打線も絶好調。浜口は「この勢いで勝ちきることが出来れば、必ずシーズン後半にいいものが出ると思う。今だからこそ、しっかり勝ちきりたい」。攻めの投球を貫き、チームを首位に導く決意だ。【鈴木正章】