ロッテとの大事な6連戦を迎え、いよいよ楽天に頼りになる右腕が帰ってくる。腰の張りで調整が遅れたことが影響し、開幕ローテーションから外れていた岸孝之投手(35)が、7月4日の試合で今季初先発することが確実となった。

岸は27日のファーム巨人戦に調整登板。5回を本塁打の1失点だけに抑え、無四球6三振と持ち前の制球力も示した。翌28日もコンディションに異常はなく、伊藤投手チーフコーチも今カードでの1軍復帰について「そうですね。準備もある程度、整ったと思う」と太鼓判を押した。

一方、岸がローテ入りするため、29日に左腕松井が登録抹消された。今季先発転向した松井は、ここまで2試合に登板。いずれもチームは勝利したが、松井は5回を投げ切れていない。伊藤コーチは「状態は上がってきているが、今年から先発をはじめているので、まだまだスタミナが足りない」と指摘。相手の3巡目以降を抑えることを目標に「イニング、球数が進むにつれて(球威が)落ちてくる。相手のバッターもボールに慣れてくる。その対処法が分かってくれれば」と改善を期待した。【千葉修宏】