09年の「WE LOVE HOKKAIDOシリーズ」は道内地方球場にも拡大。釧路、帯広は雨天中止となったが、函館や旭川でも初めて開催された。限定ユニホームのデザインは北海道らしい「ラベンダーカラー」を採用。斬新な色使いで、当時の稲葉キャプテンは「僕の大好きな北海道を、ラベンダー色のユニホームで一層盛り上げることができれば素晴らしいですね」と袖を通した。

ただ、限定ユニホームでの試合は苦戦続き。新型インフルエンザの猛威も旭川で受けるなどしたが、チームを救ったのはダルビッシュだった。09年9月13日ロッテ戦(札幌ドーム)。コンディション不良から復活したエースが8回6安打1失点の好投でハーラートップタイの15勝目。ラベンダーカラーをまとった大黒柱が、花言葉の通り「期待」を膨らませて、いろいろあったシーズンは2年ぶりのリーグ制覇を果たした。