広島が先発ローテーションを入れ替え、ドラフト1位の森下暢仁投手(22)の登板間隔を当初の中6日から中8日とし、7日DeNA戦(マツダスタジアム)に先発させる可能性が浮上した。3日の阪神戦(同)は今季2度目の降雨中止。この影響と前回136球の熱投を考慮し、開幕から2試合続けて日曜に先発した新人を6連戦最初の火曜に回す見込みだ。信頼を勝ち取って「サンデー森下」から「チューズデー森下」への昇進を果たす。

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雨中の調整からローテ組み替えの青写真が浮かび上がってきた。阪神戦の降雨中止が発表される前、広島投手陣は半月ぶりに帰ってきた本拠地マツダスタジアムで調整を行った。登板2日前のブルペンに入る先発投手は、ローテーション順では「サンデー森下」だが、床田が5日の阪神戦の先発に備えてブルペン投球。森下は塁間の距離で強めのキャッチボールに切り替えた。これまでの日曜から火曜の先発に変更される可能性が高い。

当初4日に先発予定だった遠藤は前日2日に神宮のブルペンで投球練習したが、新たに6日に追加された阪神戦での先発が見込まれる。森下は前回6月28日中日戦で136球を投じた。首脳陣は初めてローテ入りした新人の疲労面も考慮して、ローテを再編したようだ。背景には同30日ヤクルト戦中止の利もある。K・ジョンソンと九里がそれぞれスライド登板したことで、火曜の先発がぽっかり空いた。森下が火曜に回れば、2投手とも中5日ではなく、中6日に負担を減らすことができる。

通常、火曜は6連戦の初戦。新人右腕は1週間の戦いを左右する大事なマウンドを託されるに値する投球を見せてきた。先発2試合で1勝0敗、防御率1・72の安定ぶり。2試合連続クオリティースタート(6回以上自責3以下)達成はリーグでも8人しかおらず、広島ではエース大瀬良と2人だけ。佐々岡監督もプロ初勝利の際「自信を持って、強い球をきちっと投げていた」と高く評価していた。

森下はプロ入り登板3試合目で早くも“昇進”だ。5日の床田を動かさずに右の大瀬良と遠藤で挟めば、週の前後半どちらのカードも右→左→右のジグザグローテとなる。自ら信頼を勝ち取った「チューズデー森下」は、チームにとってもいいことずくめだ。【前原淳】

<広島ローテ予想>

4日阪神戦 大瀬良

5日阪神戦 床田

6日阪神戦 遠藤

7日DeNA戦 森下

8日DeNA戦 K・ジョンソン

9日DeNA戦 九里

10日中日戦 大瀬良

11日中日戦 床田(野村)

12日中日戦 遠藤