西武の「負けない男」が球団記録へ望みをつないだ。先発ザック・ニールが6回4安打4失点。1点リードの6回、四死球と犠打で2死一、二塁のピンチを招くと、ジョーンズに先制打を許した。さらに「たった1球の失投がすべてだった」と142キロツーシームをT-岡田に3ランとされた。だが、直後に山賊打線が中村の2号ソロなどで同点とし、黒星は免れた。

昨季4月9日、楽天戦の来日初黒星を最後に、同6月20日の中日戦から12連勝中。外国人の球団記録は、87~88年郭泰源の13連勝で、挑戦権を残した。開幕白星を導いた助っ人だけに期待値は大きい。辻監督は「同点までは仕方ないんだけど3ランが痛かった」としながら「ニールは負けない投手なので、追いついてくれるんじゃないかと信じていた」と“不敗神話”を疑わなかった。

4時間に迫る接戦は今季初の引き分け。9回1死満塁のサヨナラ機は中村、代打呉念庭が凡退に終わった。一方で平井、ギャレット、平良、宮川、小川と中継ぎ陣が無失点で踏ん張った。指揮官は「勝てたと言えば勝てたと言えるかもしれない。でもピンチも多かった。投手がよくしのいでくれた」と受け止めた。