阪神が1週間ぶりとなる勝利を挙げた。初回に4番ジェフリー・マルテ内野手(29)が2号2ランを放ち、2回には近本光司外野手(25)の中犠飛、4回には近本の今季初タイムリーとなる右前2点適時打。広島のエース大瀬良から5点を奪った。

前カードの中日3連戦では今季2度目の「3タテ」を食らい開幕から4カード連続の負け越し。2勝10敗と両リーグ最速の2桁黒星を喫していた。チーム打率はこの試合まで2割1厘。中でも近本は規定打席到達者ワースト2位の打率1割4分9厘と深刻だった。

近本は7回の4打席目にも遊撃手のグラブをはじく左前打をマーク。今季初の猛打賞を記録した。低空飛行を続ける矢野阪神の象徴となっていたリードオフマンが、チームを勝利に導いた。

先発岩貞祐太投手(28)は6回3失点と力投で今季初勝利。リードを広げた試合終盤も7回岩崎、8回スアレスと勝ちパターンを惜しみなく投入した。

1番近本、4番マルテ以外も6番ボーア、7番梅野の2人が今季初の猛打賞を記録。9回には途中出場の大山に今季1号が飛び出した。苦しんでいた打線がともに今季チーム最多の15安打9得点と活発だった。