ロッテ松本尚樹球団本部長(49)が10日、元投手のジャクソン・ジュニア・ランディー容疑者(32=在籍時の登録名はジェイ・ジャクソン)が大麻所持容疑で逮捕されたことを受け、会見を行った。以下の通り。

松本本部長 まず最初に今回、球界、野球ファンのみなさまに多大なるご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした。

-逮捕について

松本本部長 今シーズンを戦う上で、わがチームに入っていただいた選手がこういうことになってしまい、私自身も非常に責任を感じておりますし、ジャクソン自身も最後会ったときは、本当にいい形でシーズン入ったのに、本当に迷惑をかけたと反省していた。ただ、そういう中でこういうことがあったのは申し訳なく思ってます。

-7日に家宅捜索があり昨日抹消、9日に契約解除に至るまでの経緯は

松本本部長 7日の試合後、ジャクソン本人が自宅に戻ったところ、広島の警察の方が何人か来られた。その流れで本人から通訳を通して連絡ありまして、こういう状況にありますと。本人も動揺した中で球団にも立ち会ってもらえないかとありましたので。私と通訳が現場に立ち会いました。そこは終わり、8日に本人から球場で退団申し出が正式にありました。私も立ち会って状況をある程度把握しており、事の重要性もある程度理解しておりましたので、9日に正式に本人の退団申し出を受ける形で。捜査もいろいろあると思ったので、昨日に詳しく言えなかったのは申し訳なかったです。

-7日に立ち会ったときに大麻リキッドが出てきたことは認識したか

松本本部長 そこは警察もいろいろあると思うので、私からコメントできない状況ですけど、事の重要さは自分的には分かりました。次の日に退団申し出という流れだったので上の方にも報告しました。退団を球団として受けるべきだという流れでした。

-8日本人から直接あった言葉は

松本本部長 いい形でチームがシーズンに入った中で、本人自身も頑張っていたので「非常に申し訳ない。チームにご迷惑をかけて申し訳ない」と、すごく、本当にすごく反省していた。ただ、反省というよりも、まずは現実を見ないといけないという判断になりました。

-その後のジャクソンとのやりとりは

松本本部長 それはありません。こっちとしては把握してない状況でした。

-広島で逮捕されたことは

松本本部長 全く把握してなかったですね。広島に行っていたことは全然知らなかったですね。

-球団として今後の対応

松本本部長 今日から全選手、スタッフを含めて検査をやろうと指示しました。外国人獲得にしてもある程度の調査をしっかりやってきたつもりだけど、こういう結果になるということはまだまだ球団として、私自身も甘さがあったと思う。もう1度強化して、スタッフ、首脳陣にも選手にも協力してもらって。全員一気にはできないけど、検査をしっかりやっていきたいと思います。

-検査は尿検査か

松本本部長 そうですね。尿検査をしっかりやって、今日からやります。今回そういう選手が出たので、しっかり他の選手は大丈夫というところをやりたい。

-獲得時の身辺調査は

松本本部長 やっていたんですけど、こういう結果になるということはまだまだ甘かった。もう1つ上のランクでやらないといけないなと思います。

-16年に外国人選手が銃刀法違反で逮捕。外国人選手への説明は

松本本部長 いろいろやってきたんですが、なかなか難しい。反省を込めて、外国人だけの(研修も)やっていかないと。日本人に交じってやってもなかなか伝わりづらかったのかなと。日本のルール。向こうのルールと違うので、そこの説明をもう1回徹底して。2つの件を反省した中でやっていきたい。

-球団として薬物講習は

松本本部長 石垣島キャンプで全選手にやっています。今年は2回やった中でこういうことになってしまったので、外国人(への講習)は別でやらないと伝わりづらいという反省があります。

-これを受けての新戦力獲得は

松本本部長 現場に非常に迷惑をかけていることだけは確か。ジャクソンの件を置いておいて考えると、今年8回のセットアッパーとして非常に重要なポストで活躍していたところが、いきなりいなくなる。井口監督に非常にご迷惑をかけていることは確か。しっかりフォローしていかないといけないと私自身は思っている。

-今日からお客さん入れるタイミング

松本本部長 野球界、特にファンの皆様に本当にご迷惑をかけている。非常に申し訳なく感じるし、責任を感じております。