阪神藤浪晋太郎投手(26)が今季2度目の登板で、670日ぶりの白星を目指す。

357日ぶりの1軍登板となった23日広島戦(甲子園)は7回途中4失点で負け投手。中盤まで無失点の好投も、6回にピレラに逆転満塁弾を浴びた。

今回の登板に向けては、28日から2日連続ブルペン投球を行うなど、状態を整えた。舞台となる神宮は、これまで10試合に登板して防御率2・58。今年3月11日のオープン戦でも4回無失点と好投した。約2年ぶりの白星なるか、注目される。

昨年の藤浪はプロ7年目で初めて未勝利に終わった。背水の覚悟で臨んだ今季は3月下旬、新型コロナウイルスに感染。5月下旬には遅刻が理由で2軍降格となった。右胸の筋挫傷など試練を乗り越え、ようやくつかんだ1軍登板のチャンス。ファンは藤浪の快投を待っている。

 

藤浪の登板内容は以下の通り。

【1回裏】(セットポジションでの投球。ヤクルト打線は8番西田以外、スタメン8人が左打者)

1番坂口 153キロで押し込み中飛

2番上田 154キロ直球で左飛

3番青木 カウント3-0から152キロ直球が外角高めに外れて四球

4番村上 外角154キロで空振り三振

【2回裏】

5番山崎 初球、151キロを右前打

6番宮本 初球、149キロ直球を投犠打。1死二塁

7番吉田成 真ん中低め151キロ直球を左翼線へ適時二塁打。ヤクルト先制

8番西田 外角130キロスライダーで空振り三振

9番高橋 初球、外角149キロ直球を左前打。2死一、三塁

1番坂口 内角152キロ直球で差し込み中飛

【3回裏】

2番上田 フルカウントから外角131キロスライダーで見逃し三振

3番青木 151キロ直球で中飛

4番村上 3球勝負、真ん中低めに落ちる143キロで空振り三振

【4回裏】

5番山崎 追い込んでから154キロを三塁強襲内野安打

6番宮本 初球、一塁走者山崎が二盗を試みるも捕手梅野が刺して1死。内角低めに落ちる141キロフォークで空振り三振

7番吉田成 真ん中低め145キロフォークを引っかけ、投ゴロ

【5回裏】

8番西田 フルカウントから外角135キロスライダーで空振り三振

9番高橋 147キロ直球で三ゴロ

1番坂口 フルカウントから外角135キロスライダーで見逃し三振。

5回を投げ終え76球。4安打1失点、7奪三振

【6回裏】

2番上田 初球、133キロ真ん中スライダーを右翼線二塁打

3番青木 フルカウントから内角低めに落ちる145キロフォークで空振り三振

4番村上 外角低め147キロフォークで二ゴロ。2死三塁

5番山崎 真ん中低めに落ちる148キロフォークで空振り三振。マウンド上で大きくガッツポーズ。三振は9個目

【7回裏】

6番宮本 152キロ直球を遊ゴロも遊撃北條が失策。無死一塁

7番吉田成 初球、147キロ投犠打。1死二塁

8番西田 カウント3-0から遊撃への内野安打。1死一、三塁

福原投手コーチがマウンドへ

9番高橋 152キロ外角高め直球で空振り三振

1番坂口 真ん中高め141キロフォークを打って投手強襲のゴロ。藤浪は前方に打球をはじき、拾い直して体を投げ出しながら一塁送球も適時内野安打。2死一、二塁

藤浪は治療のために一度、ベンチに下がる。マウンドに戻ると、球場から大きな拍手

2番上田 151キロ直球を打ち上げ、打球は遊撃北條と中堅近本の間に。北條はグラブに収めるも、近本と交錯して落球。北條の失策が記録され、2者が生還。2死二塁

3番青木 150キロ直球を打って一塁ボーアのグラブをはじく内野安打。転々とする打球を見て、二塁走者上田は本塁突入も憤死。

 

8回の攻撃で代打を送られ、交代。7回8安打4失点(自責1)。球数は115球で1四球10奪三振。