17年阪神ドラフト1位の馬場皐輔投手(25)がプロ3年目で初勝利を挙げた。

1点を追う6回にマウンドへ。先頭のロペスを二飛に打ち取るも、倉本、大和に連続四球。平良の犠打の後、再び戸柱に四球を出し2死満塁のピンチを招いた。「フォアボール3つ出してしまったんですけど、今日ストライク入らないなっていう気持ちは全くなかった。全部厳しいところに投げていったのを、最後まで続けていきました」。迎えた1番梶谷の内角に145キロ直球をずばっと投げ込むと、力ない三邪飛が大山のグラブへ。直後に大山の2点適時打で逆転し、白星が舞い込んできた。

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馬場の仙台育英時代の恩師で、現学法石川(福島)の佐々木順一朗監督 昔から自分の世界を作る子で、周りにこびるような子ではなかった。よくみんなで「馬場ワールド」って呼んでました。スピードを上げるのが命、というような選手で、試合で打たれた時に「ストレートが走らなくて…」って言っていたので「それより、勝つこと考えろよ」と言ったのを覚えています。仙台大に行って、少しずつ大人になっていった。近頃よく投げているなと、頼もしく思っていました。初勝利を挙げても調子に乗るのではなく、彼はまい進してくれると思います。