中日の新外国人ヤリエル・ロドリゲス投手(23)が、来日初登板初先発で結果を残した。

巨人打線を6回まで無安打無得点。7回1死から大城、ウィーラーに連打を浴び降板したが、7回途中2安打2失点と梅津が抜けてできた先発の穴をしっかり埋めた。

キューバ出身で今春来日し、3日に育成契約から支配下契約を勝ち取ったばかり。そんな右腕が、鮮烈なデビューを決めた。坂本、丸、岡本ら主砲に仕事をさせなかった。最速155キロの速球に変化球を織り交ぜ、8奪三振。降板後に同点に追いつかれ初勝利はお預けになったが、存在感は見せつけた。

6回までは巨人打線を2四球、無安打と沈黙させた。この日は87年に近藤真一(現真市=中日スカウト)が巨人戦で初登板初先発でノーヒットノーランの快挙を決めた日。「(ノーノーは)意識してなかった。1人、1人に集中して投げた。初登板だったけど、悪くない投球だった。チームの勝利に貢献したかった。0点でベンチに戻りたかった」と振り返った。

与田監督は「何とか勝たせたかったが、素晴らしかった」と助っ人を称賛。巨人戦3連戦3連勝は逃したが、A・マルティネスに続く頼もしい助っ人が加わった。【伊東大介】