オリックスが20日、西村徳文監督(60)に辞任を要請し、承諾されたと発表した。西武戦の試合後、福良淳一GM(60)が緊急会見に臨んだ。「こういうチームじゃないし、もっとポテンシャルの高い選手もたくさんいる。全然、巻き返せる能力があると思っている」などと語気を強めた。新任の中嶋聡監督代行(51)には電話で通達。「若手の育成と、チームをまとめる力がある。コーチ経験も長いですし、それを融合させて、上にいるメンバーと若手をうまく使ってやってくれると思っている」と期待を込めた。福良GMの一問一答は以下の通り。

--この決断の経緯

巻き返しを期して臨んだ6連戦だったんですけど、ここにきて(西武に)3連敗。まだまだこれから巻き返しができるという判断で、こういう決断になりました。

--辞任を要請

今のチーム状況を考えると、このタイミングになった。まだまだチームとしては可能性を持っているチームだと思うので。

--自力優勝の可能性が消滅せずに踏みとどまった

巻き返しの6連戦というところでの(西武戦)3連敗で決断しました。

--西村監督に伝えたのは

社長と森川球団本部長です。

--どのように伝えたか

それは聞いていません。

--いつごろ

今日のゲーム後です。

--チームにはどのように

チームには森川球団本部長の方から伝えてもらいました。

--ここまでの戦いぶりはどのように見てた

今で16勝33敗(4分け)ですか。こういうチームじゃないし、もっとポテンシャルの高い選手もたくさんいる。全然、巻き返せる能力があると思っている。

--中嶋監督に任せた理由

昨年から2軍監督をやってもらっているんですけどコーチ経験も長いですし、若手の育成にもたけている。ゲームメークもできる。最適かなという判断で、中嶋2軍監督にお願いしました。

--コーチ陣も入れ替えた

打率は良いんですけど、どうしても得点能力というところ。もう少しベンチを元気に明るくしたいというのがありました。

--どんなチーム作りを

最後まであきらめずに、とにかく明るく。最後の1試合、最後のアウトまで全力で戦ってもらいたい。

--残りのシーズン中嶋監督代行に期待すること

中嶋監督代行はうちの選手をよくわかっている。若手もうまく使いながら、調子の良い選手をうまく使って、活性化して少しでも上に行けるようにやってほしい。

【囲み取材】

--中嶋監督代行に期待するところ

去年から見ていても、若手の育成と、チームをまとめる力がある。コーチ経験も長いですし、それを融合させて、上にいるメンバーと若手をうまく使ってやってくれると思っている。

--2軍も首位争い

育成と勝利は一番難しいところですけどね。そこもうまくできていると思います。

--辞任を要請ということは解任か

いえ、辞任の要請です。本人に判断を仰いだということです。

--契約は今季終了まで

そこは分かりません。申し訳ないですけど。

--中嶋監督代行にはどういったように伝えた

まだ電話だけですから。何とかチームの雰囲気を変えてほしいと。あとは中嶋監督代行がやりやすい環境をこっちが作ってあげて。自分の野球をここでやってほしいと頼みました。雰囲気を変えるのは大事じゃないですかね。

--2軍の試合は明るい

そこに期待しています。

--GMが伝えた

電話で伝えました。今シーズン、大変な時期ですけどね。申し訳ないですけど、途中からというのは。