今秋ドラフト候補でホンダの最速150キロ右腕・小野大夏(だいな)投手(21=高崎健康福祉大高崎)が、ENEOSとのオープン戦に7回から登板した。試合には敗れたが、2回を4三振無失点の好救援を見せた。

新型コロナウイルスによる対外試合自粛の中でも、成長を遂げた。日々の地道な練習の中でカーブを習得。緩急をつけられるようになり、投球の幅が広がった。小野は「カーブで目線を浮かせることで、得意の真っすぐが生きるようになった」と話す。この試合の最速は148キロだったが、奪った4つの三振のうち3つは得意の真っすぐで仕留めた。「全部低め。イメージ通りでした」と手応えをつかんだ表情だった。

開田成幸監督(41)も「今日は変化球でカウントをとって、真っすぐで三振が取れていた。今日の投球ならいいですね」と合格点を与えた。来月からは都市対抗予選が始まる。「絶対に勝たないといけない。自分がマウンドに立った以上は0点に抑える。強い気持ちで戦いたい」と力強く誓った。