巨人が今秋ドラフト1位の筆頭候補に近大・佐藤輝明内野手(4年=仁川学院)をリストアップしたことが28日、分かった。川崎市のジャイアンツ球場で編成会議を行い、ドラフト戦略などを協議。大塚球団副代表は「1位は即戦力の野手。外れたらピッチャー。次の野手はいかない。昨年、一昨年と高校生中心だったので今年はピッチャーも即戦力」と方針を示した。

編成部門として一本化した1位指名選手については「うちは今足りないのはピッチャーと外野手。特にパワーヒッターが足りない」と説明。具体名は挙げなかったが、右投げ左打ちのスラッガーで、圧倒的な飛距離は「(エンゼルス)大谷クラス」と称される佐藤が条件に合致。現在は主に三塁を守るが、外野手も経験。50メートル走6秒0の俊足も武器の1つで、3年秋までにリーグ通算11本塁打をマークした。走攻守3拍子そろうプレースタイルは「柳田2世」や「糸井2世」との呼び声も挙がっている。

巨人は昨年ドラフトは2位の太田以外5人が高校生で、18年も1位高橋以外の5人が高校生と育成重視の指名を行ってきた。今年は即戦力選手を中心に5~6人指名し、育成選手も約10人指名する予定。現在支配下選手は69人で、大塚球団副代表は「(来季の)スタートは63~64人にしたい。10人は外すか育成にするしかない」と大幅な戦力の入れ替えを断行する方針だ。

◆佐藤輝明(さとう・てるあき)1999年(平11)3月13日、兵庫県生まれ。仁川学院-近大。2年春から3季連続ベストナインに選出(2年春は外野手、2年秋と3年春は三塁手)。リーグ戦通算11本塁打。187センチ、92キロ。右投げ左打ち。