阪神が珍プレーでヤクルトに逆転勝ちした。1点を追う7回裏2死二、三塁でヤクルト・マクガフが走者のいない一塁へけん制悪送球。一気に2人の走者が生還し、逆転に成功した。4カード連続の勝ち越しで、矢野燿大監督(51)は就任2年目で通算100勝。矢野監督の一問一答は以下の通り。

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-9回はスアレスではなく岩崎

矢野監督「実は、きょう(スアレスは)ベンチに入れてなかった。登板がかなり多くなっていましたし、すごく頑張ってくれているんでね。ベンチにいると、どうしても僕も使いたくなるんで。(岩崎は)経験もありますし、ああいうふうに粘りながらでも抑えるというのは本当にセットアッパーとか、後ろというのは大事になるのでね。1球1球かなり慎重に投げながら絶対にゼロで抑えるというね。粘ってくれました」

-救援陣が奮闘 

矢野監督「そうですね。青柳もあそこで代えるというのは僕の中でもいろいろ思いはあったんですけど、あと1人。1人という難しさは僕もキャッチャーですごい感じていて。そういうとろこでは能見の経験にかけようと思っていたんですけど…。結果的には青柳に悪いことをしたなと思うんですけど。でも、みんな粘ってくれた結果が、この勝ちにつながった。みんなよくやってくれています」

-意外な形で決勝点 

矢野監督「その前に陽川がしっかりつないでくれましたし。陽川が、また盗塁したということが結果的には効いたんでね。もちろん最終的にはラッキー。それがなかったら何もない部分かもしれないですけど。そこまでの段階としては、よくつないでくれたかなと思っています」

-明日から巨人4連戦

矢野監督「やられてることも僕ら自身が一番分かってますし、勝たないと巨人を引きずり落とせない、僕らが上に行けないのは重々分かってますし、タイガースファンのみなさんの思いもね、十分に僕ら分かってるんでね、その思いをこの4連戦しっかりぶつけていきたいと思います」

-7回の継投

矢野監督「次、ピッチャー回りそうなんでね、そういうところではあと1人っていう難しさ、またね青柳には任して、青柳が今年、成長してくれるってところでは任してやりたいって思いと、すごくこう自分の中で葛藤があったんですけど。まああと1人の難しさが、どうしてもあそこまでいってっていうのがちょっと自分の中にはあって。まあさっき言ったように能見の経験にね、経験と度胸にかけて、乗り切ってくれたら次の回からはピッチャーのところに回っても、また岩貞とかいけるんでね、何とか1人、1人を絶対に抑えてくれというところで能見で行きました」

-能見はアクシデント

矢野監督「ちょっと腫れもある。明日になってみないと分からないのが現状ではある。ちょっと腫れが出ている。まあ、明日はちょっと難しいと思っているけど」

-岩貞は直後に1人抑えて勝ちが転がり込んだ

矢野監督「転がり込むといっても、あそこは1人でもすごく価値のあるところ。あそこを頑張ってくれなかったら、流れ的にずるずるいくところ。しっかり中身がある投球をしてくれている。結果的にラッキーボーイになってくれている。勝ちがついているので、しっかりした中身があるかなと思っています」

-今後、第2先発を攻略しないといけない課題も出た

矢野監督「それはずっとタイガースの、うちのチームの課題。どう点を取るかというのは。それは今日だけではないのでね。どうやって点を取るかというのはね。俺ももちろん考えているし、相手のあること。それは重々、分かっています」

-陽川が積極的に二盗

矢野監督「どうやって点取るかというのを俺ももちろん考えているし、相手もあることなんで、それは重々分かっています」

-陽川が二塁にいったことが

矢野監督「結果的にはそういう形になったんでね。代打で打つというのは簡単なことじゃないし。もちろん将大(中谷)が決めてくれるというのが、一番理想の形なんだけど。あそこ決めてくれたら良かったんだけど。原因を振り返っていくと、やっぱりそこの陽川のヒット、また陽川が走っているところが結果的にこういう形になったんでね。いい働きをしてくれたと思います」

-明日から4つが大事な戦い

矢野監督「そうやね。向こうもいい形でこっちに乗り込んでくる。またピッチャーも、頭はシーズン中やられているし、シーズン通してもいいピッチングしている投手なんで。うちも西(勇)でいくんで、そういうところでは、最低限のという形が作れたんで、思いきり僕らはぶつかっていくしかないんで、全員でぶつかっていきたいと思います」

-2軍戦で糸原がフル出場

矢野監督「まあね。準備は本当はもっと打席に立ったり、試合も離れたんで、どこがベストか分からないけど。俺が見に行った感じでは違和感あってボールを見ているとか、振った後のケガした部分は影響ないということなんで、明日上げようと思っています」