関西6大学野球が開幕し、大商大・吉川貴大投手(4年=開星)が5回2安打無失点で、リーグ戦初先発初勝利を挙げた。

今年は、新型コロナウイルスの影響で春季リーグが中止。7月に行われた代替試合でも先発して勝利投手となったが、公式戦扱いにはならないため今回が正真正銘のリーグ戦初白星。「投げ切れて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

春先から約4カ月、カーブ以外の変化球を封印。「カーブは元々コントロールできていなかったけど、自分の長所になって、直球も生きるようになって良い練習になりました」と投球の幅を広げた。この日はフォーク、ツーシームも交ぜ、4回終了までノーヒット。許した安打は5回の2単打のみだった。

今季は従来の勝ち点制ではなく、2戦勝率制で頂点を争うが「10連勝を目指してやっているのでやりにくさはない。明日も投げられるように準備したい」。10戦10勝の完勝でリーグ優勝した19年春に続く。