悪夢だった。阪神藤浪晋太郎投手(26)が、プロ8年目で自己ワーストとなる11失点(自責は7)を喫し、5回途中9安打6四球でマウンドを降りた。

2回に2二塁打1四球で2点を失うと、3回だ。1番坂本から始まる巨人打線が藤浪を襲った。5安打2四球などで打者一巡の猛攻を食らい、一気に5失点。3、4回は無安打で立ち直ったかのように思われたが、5回にも1安打2四球で2死満塁のピンチ。2番松原への150キロ直球は一、二塁間深くへ運ばれ、二塁手小幡がなんとか好捕したが一塁へ送球エラー。2人の走者が生還した。さらに2死二、三塁から3番のベテラン亀井に151キロ直球を中前へ2点適時打を浴びて11失点目。

藤浪 大事な4連戦で勝たなければいけない試合でしたが、崩れてしまいチームに迷惑をかけて申し訳ないです。

5回を投げ切れずに2番手能見に交代した。

阪神の1人の投手が1試合に11失点を喫するのは初めて。過去最多は10失点だった。藤浪は1227日ぶりの甲子園白星、約4年半ぶりの巨人戦白星を目指したが、お預けとなった。