「田沢ルール」の廃止が発表されたことを受け、BC・埼玉の田沢純一投手(34)が8日、取材に応じた。一報は自宅のニュースを見て知り「いろいろな方に動いてもらって、撤廃されて素直にうれしい。感謝したい」と話した。

ルールが設けられた際、自身が受け入れることには抵抗がなかったが、最も懸念したのは将来の選手について。「田沢ルールに続く選手が出てきたときに、ルールが障害にならなくなったというのが、一番うれしい。実際田沢ルール2号が出てますから、そういった意味ではその子に対しても良かったのかなと思います」と喜んだ。

ルール撤廃により、今秋のドラフト指名が可能になる。NPBでのプレーについては「いろんな人と相談しながら決めていきたいなと思います。昨日決まったばかりなので、選択肢が広がったと言えばそうなのかもしれないですけど、実感は全くない。どこかからオファーが来ているわけではないので、そういった意味ではまだ何も考えず、まずは与えられた試合の準備をしたい」と話した。

田沢は横浜商大高(神奈川)から新日本石油ENEOSに進み、08年12月に大リーグ・レッドソックスと契約。大リーグ通算388試合に登板し、21勝26敗4セーブで防御率4・12。昨年8月にレッズとマイナー契約を結んでいたが、3月に自由契約。7月にBC・埼玉に入団した。今季は7試合に登板し、1勝0敗で防御率は3・86。