中日が2位阪神との3連戦に勝ち越し、4位ながら2位とのゲーム差を3・5に縮めた。先発の松葉貴大投手(30)が5回2失点で、プロ通算30勝。救援陣が6回以降を無失点でしのぎ、僅差のゲームを制した。残る40試合で、与田竜が反攻に打って出る。

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松葉が、30歳初勝利でプロ通算30勝を達成した。

5回2失点で降板したが、救援陣に支えられ、7月22日巨人戦以来約2カ月ぶりの3勝目を手にした。

8月14日に誕生日を迎えた。「自分でも分かってました。30勝目も。通過点にしたい気持ちもあったし、このまま終わりにしたくない気持ちもあった。30勝できたのはうれしい。(今後は)今まで以上に責任と絶対に抑えてやる強い気持ちを持って臨んでいきたい」。プロ8年目でつかんだ30勝の喜びをかみしめた。

3点リードの3回。先頭木浪に四球を与え、代打長坂に2点本塁打を浴びた。「本来の形であるゴロを打たせるピッチングをしようと。木下とリセットしようと話して、そのあと近本から3人で抑えられた」と切り替えた。阪神戦はオリックス時代を含め、無敗の2勝となった。

チームは6回終了時でリードしていた場合は、これで19連勝。今季80試合目を連勝で飾り、残りは40試合。与田監督は「(阪神との3・5ゲーム差は)当然視野に入れて戦っていく。(相手)チーム、相性も含めて考えていかなければならない」。竜が、反攻の波に乗る。【伊東大介】

▽中日木下拓(松葉を好リードし、2回にはスクイズも決めて)「(スクイズは)何も焦ることなくできた。(リードは)四球から本塁打を許し、松葉さんらしくない所もあったが、気持ちを切り替えてくれたので2失点でしのげました」

▽中日福(7回に無死一、二塁のピンチを背負うが、無失点で13ホールド)「前の試合で松葉さんの勝ちを消したので、何とかゼロで帰れて良かったです」

▽中日R・マルティネス(9回は3人で抑え、13セーブ)「今日もたくさんのお客さんが来て力になった。チームが勝てて良かった。連戦が続くけど、明日も頑張るよ」