激化する優勝争いへ、24億円左腕を逆輸入だ。ロッテは21日、元中日で米大リーグでもプレーした台湾出身の左腕、チェン・ウェイン投手(35)の獲得を発表した。推定年俸3000万円で、背番号は58。中日で最優秀防御率、メジャーでも通算59勝と実績に申し分なく、先発要員として期待をかける。既に来日しており、新型コロナウイルス拡大防止のための2週間の隔離期間が終了する10月5日以降に入団会見を行う。

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◆MLB時代のチェン 12年に中日から移籍したオリオールズで4年間、46勝32敗、防御率3・72の好成績を残し、16年1月にマーリンズと投手としては球団史上最高額となる5年8000万ドル(約88億円)で契約を結んだ。だがマ軍では1年目から不振が続き、17年には肘の靱帯(じんたい)損傷のため長期離脱。昨季は中継ぎに転向したが好成績が残せず、シーズン終了後の11月に自由契約となった。

今季はマリナーズとマイナー契約を結んだが、新型コロナウイルス感染拡大の短縮シーズンが開幕すると同時に解雇された。今季は大型契約の最終年で、チェンの今季年俸は2200万ドル(約24億2000万円)。今季メジャー選手は60試合分の日割り年俸が支払われているが、新型コロナウイルスのパンデミック以前に解雇された選手の年俸は全額払われる規定になっているという。マリナーズが10万ドル(約1100万円)のマイナー契約分を負担し、残りの大部分はマーリンズの負担となる。