オリックス山本由伸投手(22)が、今季4度目となったソフトバンク千賀との投げ合いを制し、7回3安打無失点で今季6勝目をマークした。

「粘り強くリードを守って、最後までいけたのが一番よかった。相手が千賀さんで、素晴らしい投手だし、モチベーションも高く、野球が楽しく感じる。絶対に点をやらない気持ちで一生懸命投げました」

この日の最速は156キロ。思い切って腕を振った。3回には先頭打者の9番甲斐に四球を許すなど、1死一、三塁のピンチを迎えるも3番中村晃を二併に打ち取った。

これで千賀との対決は4試合2勝2敗(チーム勝敗)となり「いい投手と投げ合うと、リズムもよくなる。負けないぞという気持ちにもなる」と競争心を明かした。

中嶋監督代行は「(山本は)今日も安定していましたし(ソフトバンクは)なかなか完封できる相手ではないと思います。よく研究して、よくやってくれたなと。バッテリーですごく考えていたなと思いましたね」と、女房役の伏見との呼吸を褒めた。

昨季最優秀防御率のタイトルを獲得した右腕は、この日の快投で防御率を2・63と下げ、リーグトップを走る。自身最多勝利は昨年の8勝で「2桁勝利は今年の目標なので、何としても達成したい」と意欲を見せた。【真柴健】