日本ハム田中賢介スペシャルアドバイザー(SA=39)が24日、札幌市内で会見を開き、豊平区西岡で22年4月に開校を目指す私立小学校の名称が、「田中学園立命館慶祥小学校」に決まったと発表した。校舎のイメージ図も公開し、同学園の理事長として「子どもたちが、この校舎で走り回る姿を想像すると本当にドキドキする。早くその日が訪れてくれたら」と笑顔を見せた。

建学の精神は「学ぶを、しあわせに」。教育目標に「世界に挑戦する12歳」を掲げ、学校法人立命館と提携協定を結んだ。立命館慶祥中・高校、立命大までの一貫教育も可能となる教育環境を提供する。

「真の国際人を育成する」という理念のもと、英語教育はもちろん、力を入れたいのは国語教育。「まずは日本を知る、母国語を大切にすることで人の気持ちを理解する力、自らの思いを表現する力が身についてくる。特に低学年は重点的にやっていきたい」とした。

また「K time」と称して、田中SAが教壇に立ち、授業を担当することも予定している。「簡単に言うとケンスケタイム。無駄なことも意外と無駄ではなかったということが、けっこうある。ちょっと無駄だけど面白かったねという時間にしたい」と話していた。【木下大輔】

 

◆田中学園立命館慶祥小学校の概要 学校法人田中学園(田中賢介理事長)が設置者で22年4月開校へ向けて準備中。校舎建設は10月中にも着工し、12月までに第1回目の保護者説明会を開催予定。1学年50人(1クラス25人)で収容定員は300人。21年6月に北海道へ認可を申請予定で、同年秋ごろに願書を募集、同年末に入試を実施する見通し。初年度(22年)の募集学年は1~4年生まで。同校のホームページ(https://tanakagakuen.ed.jp/)では、教員募集も開始している。