今秋ドラフト候補の東北福祉大(宮城)エース左腕・山野太一投手(4年=高川学園)が宮城教育大戦に先発し快投を演じた。プロ5球団のスカウトを前に7回を無失点、5者連続を含む14三振を奪い、強烈にアピールした。

最速147キロの直球を軸に、変化球も効果的に使って7回2死まで無安打に封じ、「真っすぐのキレが良かったので、変化球が生きた」と自己分析。秋季リーグ開幕戦は5回3失点と本調子ではなく、リリースポイントや体重移動をキャッチボールで見直し、「60~70%くらいまで調子が上がっている」と手応えを感じている。5回に3連続四球で満塁のピンチを招いたが、二塁けん制と空振り三振でピンチを脱した。山野は「ゼロで抑えられたのは良かった。無駄な四球をなくして、強気な投球をするだけ」と、優勝までフル回転の覚悟だ。