ロッテ唐川侑己投手が今季22試合目の登板で、うれしい今季初勝利を挙げた。

「ひそかに欲しかったので、白星。別に、何があるわけじゃないんですけど」と話しながら、顔はニヤついた。

7月末から任される7回のマウンドに上がる。3人で抑えると、その裏に安田が決勝3ラン。「安田くん、さまさまですね」と感謝した。14球中8球が得意のカットボール。緩急も交ぜ「捕手陣が引き出してくれるので」と感謝する。防御率は0・83。抜群の安定感で沢村、益田につなぐ。

大型補強で迎えた今季を「秀平さん、美馬さん…そこから(沢村)拓一さんも入ってきて。ぼくが見てきた光景じゃないので、不思議な感じはしています」と笑う。優勝争いもやりがいを感じる。「若い選手も多いので1戦1戦必死にやっているのが、今の僕たちの形だと思います」。ロッテ一筋13年、例年と違う何かを感じながら投げている。【金子真仁】