今季初の観衆2万人超えゲームで、虎が宿敵に敗れた。最終回に追い上げをみせたが、勝利に届かず。打倒巨人に闘志を燃やして臨んだ今季だったが、G戦は5勝13敗で9年連続の負け越しが決定した。首位を独走する相手とは6試合を残している。悔しさを胸に刻み、最後まで死力を尽くす。

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今季最多2万64人の観衆を集めた甲子園で、虎党の願いはかなわなかった。9回に4点を返す反撃も大量点差が響いての黒星。今季巨人戦13敗目で、このカード9年連続の負け越しが決まった。最後の勝ち越しは07年で今年も「伝統の一戦」で宿敵を上回れず、指揮官は現実を受け止めた。

矢野監督 結果は受け入れるしかないんで。明日取るしかない。何も変えるところはないんでね、悔しさを持って戦っていきます。

中盤まで得点のチャンスはあったが、巨人のディフェンス力に阻止された。2点を追う5回2死一塁。北條の二塁打で一走の近本は一気生還を狙ったが、丸-坂本の完璧な中継プレーの前に本塁アウト。5点ビハインドの6回2死一、三塁では梅野のライトへの飛球を、右翼松原がスライディングしながら好捕。6回まで3者凡退は1度だけだったが、ホームを踏めなかった。

外国人選手のベンチ入りは4人までの規定で、この日は先発がガンケルだったため、救援陣ではエドワーズを外さざるを得なかった。ガンケルは来日後最長の6イニング目も投げ、3失点していた。

矢野監督 全部総合的に(判断)して。13連戦もあるし、中継ぎも数が今日は少ないし、総合的に。

もちろん、序盤から打線の援護があれば展開も違っただろうが、サンズが17打数ノーヒットで、ボーアも9打数無安打。それぞれ5戦、7戦続けて打点がない。ともに四球を選んではいるものの、何とも苦しい状況だ。

昨秋の球団納会で矢野監督は「強いジャイアンツを倒せるようなチームに全員でなっていきましょう」と大号令をかけるなど、G倒に執念をみせていた。今季18試合目の対決でカード負け越しの屈辱を突きつけられたが、虎がこのまま終わるはずがない。【松井周治】

▽阪神井上打撃コーチ「(今季初対戦の巨人畠に)四球もあったし、いい当たりが全くなかったわけではないので、少し不運な部分もあった。畠投手を波に乗せてしまったことは反省点。(サンズ、ボーアの状態は)確かに当たりは止まっているけれど、2人とも良く練習もするし、ずっとゲームに出てくれている。疲れもたまってきているし、調子の波もあると思う。もう1度しっかりとした調整をして、2人がきっかけをつかむように一緒にやっていきたいと思います」