広島のドラフト1位森下暢仁投手が7回6安打無失点と好投し、かつての“ホーム”神宮でプロ入り後初勝利を挙げた。

6回まで両軍無得点と投手戦を繰り広げる中、最速152キロの直球を軸にヤクルト打線をねじ伏せた。明大時代にその名を全国に知らしめた聖地で安定感を発揮し「ここでたくさん成長させてもらった。ここで勝つことができて本当によかった」と喜んだ。

チームトップの7勝目。新人王を争う巨人戸郷は8勝を挙げているが、防御率2・43、96奪三振は森下が上回る。タイトルについて右腕は「取りたいという気持ちなので、自分は1試合1試合積み重ねていくしかない。そこを目指してやっていきたい」と闘志を燃やした。打線は7、8回に爆発して17安打13得点とルーキーを大量援護。投打がかみ合ったチームは連勝で5カードぶりに勝ち越した。

▽広島佐々岡監督(森下について)「しっかり粘り強く7回まで投げてくれた。すごいルーキーだと思う。(8回の小競り合いに)それはいろいろあることでね」

▽広島長野(7回に2戦連続の決勝打となる先制6号ソロ)「森下が頑張って投げているので何とか先制することができてよかった」