巨人宮本和知投手チーフコーチが、先発戸郷翔征投手のプロ最短降板の要因に「抜け球」を挙げた。3回は無死二塁から3連続四球で押し出し。制球が定まらず、直後に降板した。

「今日、ブルペンすんげー良かったんだけどね。抜け球が多かったねぇ。やっぱり制球力ですよ。今日は特に左バッターに対してのスライダーとか抜けが多かったって感じですかね。制球が定まらなかった。それに尽きると思います」と分析。

3日には新人王を争う広島森下が、戸郷に1勝差に迫る7勝目を挙げただけに、同コーチは「決して悪いところもないし。昨日森下君が勝ったからかな。それぐらいしか考えられないよね」と精神面のブレも要因の1つに感じ取った。

3回は無死満塁とした場面でトレーナーとマウンドに向かった。

「あいつね、鼻血出たのよ。鼻血出て、大丈夫かなって見に行ったんですよ。トレーナーも『止まってるな』って。ちょっと左鼻血、出血があった。それで気になって行っただけなので。それだけです」と説明。

戸郷の降板後は、無死満塁を無失点で切り抜けた大江らリリーフ陣が踏ん張っただけに「次は逆に1人で投げ切って、今日のリリーフ陣に対して、今度は自分が頑張るといったところでしょうね」と期待した。