特大3発! DeNAタイラー・オースティン内野手(29)が、来日初の1試合3本塁打、6打点の活躍でチームの連敗を4で止め、1日で3位浮上に導いた。

超パワーだ。4点リードの7回1死一塁、中日又吉の3球目、内角低め144キロ直球をバックスクリーン右に運ぶ推定130メートルの13号2ラン。「グレイト! うまく風に乗ってくれました。9月はあまり調子が良くなかったので今月、よりコンタクトすることを意識しています」と話した。9月は15試合で5本塁打も、打率は1割2分5厘。立ち戻ったのが今春キャンプ時から何度も繰り返してきた「ボールを強くたたく」意識だった。自らも1試合3発の経験のあるラミレス監督も「3本目が一番いい。うまくインサイドアウトであの方向に飛ばした」とうなずいた。

ハッスルプレーが身上の新助っ人は、第1打席で中日松葉から推定127メートルの先制11号3ラン。第2打席も松葉から中堅左へ推定134メートルの特大12号ソロ。ここまで度重なるケガに悩まされながらも出場40試合で13本のアーチを量産する。「説明しづらいけど、なぜかここは心地よいね」。大好きなハマスタで、最後まで力強いスイングを貫く決意だ。【鈴木正章】