関学大の最速150キロ左腕・黒原拓未投手(3年=智弁和歌山)が京大を2安打に抑え、自身リーグ戦初の完封勝利を挙げた。

「テンポよく、カーブやカットボールで先に2ストライクに追い込めた。試合中は疲れたとも思わなかった」と9回でも直球の球速も落ちなかった。14奪三振で、毎回奪三振は17年春に立命大の東克樹(現DeNA)以来。

9月12日の近大戦(皇子山)では近大・佐藤に150キロの直球をバックスクリーンにたたき込まれた。今秋ドラフト1位候補の紹介VTRなどで繰り返しそのシーンが使われている。「僕の動画ばかり。悔しさを糧に。近大戦よりも調整できている。力を入れても思うように体が動かせている」とまさに言葉どおりに糧として、この日の完封につなげた。