来季の戦力構想から外れたことが判明した阪神能見篤史投手(41)が大歓声の中で救援登板し、全球直球で1回を無失点に抑えた。

登板後には「ファンの方々の声援というのは非常にありがたいですし、後押しされました。その声援もあって真っすぐで押せることができましたね。このタテジマのユニホームを着て投げられるのも残り少ないですし、感謝の気持ちを持って投げていきたいですね」と、感謝で振り返った。

4点ビハインドの7回に3番手で登板。先頭の7番ピレラを145キロで左飛。上本を146キロで中飛。代打羽月を146キロで三ゴロに仕留め、わずか6球で3者凡退に片付けた。羽月への初球にはこの日最速となる148キロも計測。全6球は直球勝負だった。左腕には登場の際から惜しみない歓声が送られ、1球1球、ベンチに戻るまで惜別の歓声は続いた。

試合前には球団と話し合いの場を持ったことを認め、広報を通じて「球団から今後について話があったのは事実ですが、内容については自分の口からお伝えすることはありません。1つファンの皆さんにお伝えしたいことは、タイガースのユニホームを着て皆さんの前でプレーするのは今季が最後になる、ということです。チームはまだシーズンを戦っている最中ですので、目の前の試合に集中していきます」とコメントしていた。