巨人は4球団競合した近大・佐藤輝明内野手(4年=仁川学院)の抽選を外し、外れ1位で亜大・平内(へいない)龍太投手(4年=神戸国際大付)を指名した。

クジ順が最も遅かった原辰徳監督(62)は、引いた時点で当たりくじは残ってなかった。「佐藤君を取れなかったのは、やっぱり残念ではあるんですけれども。平内君を取れたのは非常に、将来性を含めてですね、即戦力の、先発でも、リリーフでもという中で、いい投手が取れたということで非常に喜んでおります」と話した。

原監督も出席した20日のスカウト会議でビデオをチェック。

「うちのスカウティングの中では将来性というのはNO・1でした。まだまだ伸びしろもあるでしょうし、非常にスケールの大きい投手。私も見ましたけれども、多分ジャイアンツファンは喜んでくれる。来年は先発の一角になるぐらいの、素晴らしい投手が指名できたと思ってます」

大型右腕で、直球とフォークが持ち味。「やっぱり(菅野)智之タイプだと思いますよ。非常に、マウンドでの立ち居、ボールも含めてですね。いいお手本がいますので、そういう意味では、まさに『智之2世』。自信を持ってジャイアンツの門をたたいてもらいたい」と期待した。

これで原監督のドラフト抽選は6連敗。通算では1勝11敗となった。残りくじには「福があってほしいという気持ち一点でございました」と振り返った。