4球団競合の早大・早川の抽選に臨んだロッテ井口資仁監督(45)の順番には、当たりくじはもう残っていなかった。18年の藤原、19年の佐々木朗に続く“3連勝”はならず。それでも攻めるのがロッテだ。「その後も競合するのも分かっていましたけど、やはりうちのスタンスは欲しい投手を競合してでも取るというところと思います」。法大・鈴木に競合覚悟で挑み、今度は2球団競合で当たりが残っていた。

早川と同じく東京6大学で活躍した152キロ左腕には「同じくらいの評価をしている。今年は直球で押せる投手を探していました」と明かす。小島が1本立ちしたが、先発左腕の補強は必須。「左の本格派投手は少ないので、そういう投手になってほしい」。2連勝から1敗、すぐさまの1勝。2位では高校屈指の剛腕・中森(明石商)の指名に成功し、1敗の苦笑いさえ消し去った。【金子真仁】

▽法大・鈴木 自分の小さい頃からの夢だった。まだ実感は沸いていないが、すごいうれしかった。(ロッテは)ファンの方々の応援がすばらしい。今年は特に優勝争いに食い込んでいて勢いがあるチームだと思います。