仙台大コンビはオリックスの育成指名に表情を曇らせた。最速152キロ右腕の宇田川優希投手(4年=八潮南)は同3位、主将の佐野如一(ゆきかず)外野手(4年=霞ケ浦)は同5位指名も、森本吉謙監督(46)との話し合いで育成なら入団拒否の意向を全球団に伝えていた。宮城・柴田町の同大キャンパスで午後8時過ぎから始まった記者会見では、ともに戸惑いの表情は隠せなかった。

宇田川は「支配下で行きたかった。育成という形で終わってしまって悔しい気持ちが強い」。佐野も「名前を呼んでもらってうれしいけど、支配下で指名されたかった」と悔しさをにじませた。入団交渉は難航も予想され、ともに「社会人でやるか、監督さんと話し合って決めたい」と最後まで笑顔はなかった。