共栄大(東京新2位)のプロ注目右腕・小向直樹投手(3年=桶川)の好投が、勝利を引き寄せた。

先発して8回3安打無失点10奪三振。この日の最速150キロの直球を中心に、打者を強気で攻め続けた。「真っすぐの伸びもあって、スピードも出てた」とうなずいた。

埼玉県伊奈町出身。県立の桶川(埼玉)に進み、高校時代は最速142キロの無名投手だった。共栄大に進み、体重を10キロ増の75キロに。投球フォームもスリークウオーター気味から上手に変えた。「リリースの時に上からたたくイメージ」と説明するように、185センチの長身から投げ下ろすように。球に角度がつき、回転量も上昇し、直球の威力が増し、一気にプロ注目の右腕へと成長した。

チームはタイブレークの延長10回にサヨナラ勝ち。2回戦は10日、日体大と対戦することが決まり、連戦となる。小向は1度も故障をした経験がなく、体は丈夫。連投にも「全然大丈夫です」と力強くタフさをアピールした。