阪神藤浪晋太郎投手(26)が10日巨人戦の藤川の引退試合で「球児魂」を継承する。9日は甲子園で調整。今季最終戦の11日DeNA戦(甲子園)で予定される先発に備えた。大先輩の引き際についてこう言う。

「子どものころから見ていた憧れの選手の1人。あれだけストレートで押せる投手というのは投手なら、みんな1度は夢見るような、野球選手のロマンを体現したような方。そういった方が引退されて、1つの時代が変わるなという思いと寂しいなという思いです」。

何度も助言を受けた恩もある。自身は翌日の登板を控えるが、ナイター後の藤川のセレモニーにも参加予定で、勇姿を見届ける。

藤浪は今季1勝にとどまるが、9月下旬からの救援13試合は防御率2・35と安定。10月19日ヤクルト戦で球団史上最速の162キロを計測するなど、ファンを魅了する剛速球を披露した。目下、先発復帰後は10回で防御率0・00だ。好投手の火の玉ストレートに触れ、来季へのはずみをつける。