藤原に負けない! 中日根尾昂内野手(20)が今季最終戦の11日広島戦(マツダスタジアム)で来季につながる存在感を出す。本拠地最終戦の6日ヤクルト戦に続き、今季6度目のスタメンが濃厚。10日はナゴヤドームで最終調整し、表情を引き締めた。大阪桐蔭からともにドラフト1位入団したロッテ藤原の奮闘が刺激になっている。

「ロッテの試合はずっと見ていました。負けたくないな、と思っていました」

藤原は10月上旬に今季1軍初昇格。CS争いの中、7日のオリックス戦では逆転3ランで2位浮上に貢献した。CS進出を決めた8日西武戦でも4打数2安打1打点。シーズン終盤の大暴れで、14日開幕のCSソフトバンク戦に準備を進めている。根尾は映像を通して盟友の活躍を焼き付けた。「僕は(藤原のような)枠に入ってない立場。どれだけやるかでしか追い越せない」と力を込めた。

マツダスタジアムは、8月11日にプロ初安打を決めた球場だ。「(1年目より)落ち着いている。1球1球を大切に、思い切ってやりたい。(いいイメージは)あるにはあるけど。もっと打ちたい」。チームは8年ぶりのAクラスフィニッシュを決めている。来季は球団創設85周年で10年ぶりのV奪回は至上命令。背番号7がその戦力となるべく、今季最終戦で爪痕を残す。【伊東大介】