上武大の加藤泰靖投手(2年=志学館)が自己最速となる153キロの剛球を武器に試合を締めくくった。

7回2安打1失点の先発・吉野光樹投手(4年=九州学院)の後を受け、3点リードの8回、2番手としてマウンドに上がり、2回を3奪三振無失点に抑えた。「吉野さんが良い投球をしてたので流れを変えずに、勝つために自分の力を出そうと思った。少し力んでしまったのでそこは課題として修正していきたい」。

自己最速を2キロ上回る153キロをマーク。すぐには気付かず、ベンチに戻ってチームメートから声をかけられて初めて知ったという。

高2の春に捕手から投手に転向。肩の強さが買われ、紅白戦で補助として投手を務めたのがきっかけだったという。当初は130キロ出ないくらいだったというが、1年後の3年春には最速が146キロまでアップ。新たなポジションで覚醒した。

投手経験は短く、いまだに進化の途中。剛球を武器に早くも再来年のドラフト候補に名乗りを上げた。【小早川宗一郎】