阪神先発の馬場皐輔投手はソロ本塁打による失点のみに抑えて3回2安打1失点。今季は中継ぎとして起用されたが、来季に向けて先発でもアピールする。新人イヤーから救援で1軍を経験した小川一平投手は、6回から2イニングを無失点。151キロ直球での空振り三振など2三振を奪う好投をみせた。

打線では「7番遊撃」で先発の遠藤成内野手が2本の適時打。しかし、守備では難しい打球に2失策と課題も出た。「1番二塁」で先発の小幡竜平内野手は2安打。8回から人生初という一塁守備も経験した。第2クール最終日となる15日の日本ハム戦(宮崎アイビー)は、19年ドラフト1位右腕の西純矢投手が先発する。

 

◆平田勝男2軍監督の一問一答

 

-先発馬場

今年は中継ぎとして、上(1軍)で監督に使ってもらったけど、中継ぎでいい経験をしている。今年のフェニックスの目標もその経験を生かして、精度を上げていきたいね。あいつはムキになるところあるからね。中継ぎはまたできると思う。先発をやらせて、長いイニングをこのフェニックスで投げさせようと。馬場も先発の要員の1人としても十分考えられるんでね。やっぱり安定してる。2番バッターにホームラン打たれたけど、やっぱり角度といい、変化球の精度とね。もっと真っすぐのスピード出ると思う。

-先発起用の経緯は

矢野監督とも話をして、馬場も先発としてのという話しているので

-元々は先発だった

去年なんか最後良くてね、これなら(1軍の)ソフトバンクも抑えられるくらいだったし。

-今後もフェニックスでは先発で

もちろん。短いイニングは今年経験できているし。次はもうちょっと長いイニングも十分いけると思います。

-小川は変化球も試しながら

カーブと、最後は真っすぐドーンね。やっぱりちょっと角度といい、格の違いだね。今年もファームに来た時もそうだけど、(小川)一平はちょっとレベルがね。あとウイニングショットの精度、クイックといろんな課題を(面談の時に)書いてくれていた。一平も守屋も、(藤川)球児さんのストレートの質の良さというのを目標にと書いていた。そういった意味で、球児が若い子たちに残した財産というかね、ああいうストレートを投げたいというのを残してくれたというのはいいものを残してくれたよね。

-遠藤は2本の適時打と2失策

エラーしてええねん。そういうエラーをして、左バッターのスライスのイレギュラーとか、右バッターの差し込まれた打球とかを経験するために最後までショートを守らせたりしてるわけだし。ヒットも貪欲にね。

-小幡は2安打。初の一塁守備も

昨日も凡打してるけど、内容的に悪くないし。小幡の場合は来年、1軍に行ったら守備固めとか、矢野監督ともいろんなポジションをと。まずはショートで安定した守備というのはもちろんだけど、1軍に入って守る可能性もあるので。こういう機会にファーストもサードもしっかり。いろんなポジション守らせるようにしておく。

-一塁挑戦の経緯は

矢野監督と話をした時に。1軍に行ったらショートだけじゃなく、サードもセカンドも守ってたんでね。ちょうどいい機会だから、ファーストも守らせようと。

-一塁ゴロも難なく

それもあったし、送球を受けることで、ファーストにちゃんといいをボール投げなきゃいけないと。受け手の気持ちも分かるから。

-遠藤も1軍で活躍した小幡の姿を見ている

春先2月の頃は遠藤がバッティングいい、小幡の方が非力だと言われたのに今年の小幡はファームでも2割8分以上打った。遠藤という競争相手が入ってきたらことによって、小幡もやっぱり何クソというものがあったと思う。次も新人が入ってくる。そういう刺激、競争相手があってこそ。食うか食われるかのレベル。今度は遠藤が、上田西から高寺と三菱岡崎から中野が入ってくる。キャッチャーも立命の栄枝が入ってくるからね。

-15日の日本ハム戦(アイビー)は西純が先発

日ハムの清宮とか野村とか、バッティング良いので。明日は西がどういうピッチングをするか。今は真っすぐの質も良くなってるし、彼の持ち味の馬力も。馬場もそうだけど、今は打たれてもいい。勝ち負け関係なくやってるんだから。結果じゃなくて、来季につなげるために。バッターにも言った。熊谷は三振ばっか。右打ちのサインが出たら粘る。それをランナーいなくてもやれと。島田海史、二、三塁で3球三振。ヒット打てとは言わんけどファウルくらいするとかさ、そこをどうするか。熊谷でもサインが出たら右へ必死になってなんとかする。それをランナーいなくてもやるとかさ。そういうバッターになっていかないと。そういうタイプの選手ばっかり来てるんだから。食らいつくとかね。追い込まれたら「よし、右に全部打つんだ」と。それで詰まってセカンドゴロでもええやん。それが恥ずかしいと思う? そうじゃない。それでもいいからちょっとやってみろとね。